※この記事は2022年11月23日に再編集しています。
出産祝いや結婚祝い、引越し祝いなどのプレゼントとしてタオルを選ぶシーンが多くありますが、どのようなポイントに気を付けてプレゼントしたら喜ばれるでしょうか。
柔らかくて気持ち良さそうなふわふわしたタオルでも、実際はかえって迷惑になる場合があります。
たかがタオル、されどタオル。
喜ばれるタオルのポイントと選ぶときの注意点をお伝えします。
タオルを選ぶときに重要視するポイント
◆ 肌触り感とデザイン、価格帯が重要視されている
今治タオル工業組合が実施した、 ネットアンケート調査 『バスタオル、フェイスタオル等を買う際に最重視するポイント』の結果では、以下のような結果が出ています。
1位:価格帯 34.7%
2位:手・肌触り感 25.1%
3位:デザイン・色 21.6%
4位:高機能 4.8%
5位:製造国 4.1%
6位:素材 3.2%
7位:国内産地 2.8%
8位:ブランド 1.4%
タオルを購入する際にユーザーが最も重要視しているのは「価格帯」「手・肌触り感」「デザイン・色」の3点です。
男女別では男性は価格帯を、女性は「手・肌触り感」を重視しているデータになっています。
しかしこのアンケート対象がギフト用ということではなく自宅用も含まれていることから、価格が最も重視しているかのように見えます。
実際に他の企業や調査会社によるアンケートでは、1位は「手・肌触り感」、2位が「デザイン・色」、「価格帯」は3位になっているものもあります。
その他も様々なデータがありますが、その多くの方が視覚的に判断できるデザインやカラーから選択し、その後に肌触りやサイズ、価格などで見合う価値があるか判断していることが分かります。
では、どのような肌触りなら購入しようと思うのでしょうか。
ふわふわなタオルが喜ばれるとは限らない
◆ 魅惑のキーワード「ふわふわ」「ふんわり」「ふかふか」だけで判断してはいけない
これらのキーワードには、やわらかくて顔をうずめたくなるような気持ちいいタオルが連想されますが、このような表現を売りのポイントにしているタオルには注意が必要です。
柔らかいタオルに共通している点として、毛羽立ちが多いことでヘタリが早く、結果的に早く固くなる(耐久性が悪い)という特性があります。
各社、努力とテストを積み重ねながら耐久性ある柔らかいタオルを開発しつづけたことで、クオリティ高い商品が出るようになってきましたが、それでもまだクリアできない点もあるようです。
しかし柔らかいだけが良いタオルでしょうか。
パイルの長さや生地の密度とのバランスもとても重要ですし、吸水性はもちろん、乾きやすさも大切です。
そして何よりも大切なポイントは、贈る相手がどのような人かを想像することだと思います。
ラグジュアリー感を得られることが好きな人か、いつもバタバタしていてサッと拭けてすぐに乾くことを望まれる人なのか。
特に気を付けていただきたい点として、出産祝いだからとふわふわのタオルを贈っても、毛羽立ちが多く赤ちゃんがクチに吸い込みやすいこともあります。
贈る相手の性格や生活を想像してタオルを選ぶことで、そこまで相手の人を想っていることにもなりますし、エピソードにもなって喜ばれることでしょう。
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◆ ニセモノのふわふわを見つける方法
やはりタオルはふわふわ感がある方が人気が高いことは事実なのですが、購入時に注意していただきたい点は、販売しているタオルがすでに柔軟剤が付いているケースです。
では、なぜ柔軟剤が付いていることが良くないのでしょうか。
テレビCMで当たり前のようにふわふわ感を出している柔軟剤の宣伝がありますが、柔軟剤を使用すると綿の表面がコーティングされることで吸水性が悪くなったり、パイルが抜けやすくなり劣化が早くなることもあります。
意外とこれが知られていません。
タオルの重要な役割である吸水性という観点から考えると、肌触りを良くするために柔軟剤を過剰に使用することは本末転倒なのです。
これを知らずに店頭でタオルを購入しようとすると、その場では吸水性は判断できないものですから、どうしても手に取った肌触りで判断せざるを得ません。
つまり、最初から柔軟剤を使用しているタオルを手にとりやすくなってしまうのです。
これらのタオルを購入すると「数回使用しただけで肌触りが硬くなった」ということにもつながります。当然です。最初から柔軟剤が使われており、本来のタオルの姿ではないのですから。
そこで、タオルを購入するうえで柔軟剤が使用されているか否かを誰でも判別できる基準を教えます。
- まず親指と人差し指を擦り合わせて、その感覚を覚えておきます
- 次にタオル生地を親指と人差し指でつまんで軽くなぞった後、親指と人差し指を再度、擦り合わせます
- 柔軟剤がついているタオルは指先がツルツルした感覚が得られます
※最近ではナノテク技術によって微粉末にされた吸水性が良いシリコン系の柔軟剤もあり、こちらも同様にツルツルした感覚が得られる場合もあります。
店頭で購入時のポイントとしてぜひお試しください。
また、タオルを洗濯するときも同じく、柔軟剤の使用には十分な配慮が必要です。
当ブログ内の記事「タオルをふわふわに長持ちさせる洗濯方法をプロが伝授!」をぜひ参照してください。
※投稿内容の一部は今治タオルタオルソムリエ教本から引用しております